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エガオヲミセテ



猟日記2018~2019②単独猟 今期の目標

昨シーズン、単独猟では7頭の鹿を獲ることができました。
ならば今シーズンは10頭だ、と意気込んでいました。
獲物を何頭獲れるか、というのは実力の目安にはなりますが、狩猟にかけられる時間の多少やそもそも通う猟場の獲物の濃さに左右されます。
特に獲物が多い地域でくくり罠メインで猟をすればそれなりに数は獲れるでしょう。
実際に僕は狩猟免許を取得した初年度はまったく右も左もわからず猟果ゼロでしたが、翌年からくくり罠を使って割とコンスタントに鹿を獲ることができるようになっていました。
そしてそれでもなかなか取れなかった猪も段々と獲れるようになってきて、新調した肉専用の冷凍庫もシーズンが終わるころには満タン。家族が食べる肉を得る、という目的はほぼ達成できるようになりました。
ですが僕の理想の猟師像はやっぱり単独で山に分け入って獲物にできるだけ近づき、銃で確実に獲物を獲ってくることができる、というものなので今シーズンもそれを追求する猟を力を入れてやりました。
肉として一番うまくて獲りたいのはやはり猪。そして猟師として追い求めたい高みとしては熊。でも猪や熊は鹿と比べて難易度が高く、僕の実力からしたらまずはコンスタントに狙って鹿を獲れるように目標を設定して猟に出るようにしていました。
もちろん山に入る限りは猪、熊との出会う可能性も十分にあるのでチャンスがあれば撃つ、という心構えはいつでも持っていました。
実際に昨シーズンまでの5猟期の単独出猟で猪との出会いは3回あり、内2回は射掛けていますが1回は外れ、1回は半矢で逃がすという結果。熊とも昨年出会っていて、毎年のように出会いはありました。
でもまあとにかく、猪狙い、熊狙いは先の楽しみにとっといて今期、銃では鹿を本気で狙うことを目標にしていたので毎年積雪で罠猟が厳しくなるギリギリまでかけていたくくり罠を猪一頭獲った時点で今期は早々に引き上げ、銃猟一本に集中することにしました。

そして立てた具体的な目標頭数は銃で四つ足(鹿、猪、熊)10頭。
シシは一猟期にできれば2頭欲しいので後1頭、できれば銃で獲りたいところ。
獲れなければ銃猟期が終わった2月15日以降、また罠で狙うか。
そんな気持ちで臨んでいました。

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罠で獲った約40kgの猪。今期、鹿は全部銃で獲るつもりだったので猪一本狙いでした。



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猟日記2018~2019①グループ猟

銃の猟期が今年も2月15日で終わりました。
記録として今猟期のこともこちらにまとめておきたいと思いますが、最初のころのことはいろいろ忘れてしまっていることもあります。そうならないようにまめに書いておくべきなんでしょうが、猟期中はなかなか振り返りをする気になれずにいて、次の猟ことを考えるのに必死なのでまあしょうがない、ということで。
思い出せる範囲で振り返っていこうと思います。

まず解禁日の11月15日。この日は平日でもグループ猟のみんなで出猟します。
集まったのは6人。地元のポイントへ向かいそれぞれ配置につきます。
僕は犬の位置がわかるGPS端末を持っていないこともあって、尾根を歩く犬を連れた勢子の人と動きを合わせながら谷沿い付近を進みました。
初めて間もなく、犬の鳴き声が響きます。早速何かいたようです。
緊張が走り銃を肩から下ろして手に握ります。とその直後、僕の正面からイノシシがこちらに向かって真っすぐに走ってくるのが視界に飛び込んできました。
とっさにしゃがんで膝撃ちの構えから狙いを定め、発砲。イノシシが崩れ落ちます。
が、すぐさま飛び起き、再び走り出しました。
はずれたのか?いや当たったはずだ!と考えている間もなく、すぐに犬が追いつき2頭がイノシシの両側からサンドイッチ状態で食いつきました。
イノシシはキーキー!と鳴いてここで勝負あった。戦意喪失です。ですが犬が近すぎて止め矢が撃てません。
ならば剣鉈で、と鉄砲を置くとイノシシが犬もろともこちらへ向かって走ってきたので、うわっ!と慌てて逃げます。
弾がどこに当たったのかわからず、どのくらいイノシシに余力が残っているのかわからないため、うかつに鉄砲を置いて近寄ることもできません。なので無線で近くにいるYさんに応援要請。
Yさん到着、無事仕留めることができました。
あとで確認したら、弾は左の頬付近から入り胸で止まっていました。
約50キロの雌。脂乗りも良く、食べごろサイズです。
解禁初日から獲れたのは僕は初めてで、しかも僕のところへ出てきてくれて、幸先の良いスタートとなったのでした。


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